Wexathunブログ

ITベンチャーでの学び、スタートアップ関連、時におもしろいことを綴るブログ

社内スタートアップ -組織編-

イントレプレナーという言葉はよく聞くけど、いまいちピンとこない。

言うならば、新規事業でも社内スタートアップでもどっちでもいいけど、格好いいので、社内スタートアップでいこう。

社内スタートアップの組織

で、うちの会社には大きく2つの体制がある。

・アイデア先行型

・チーム先行型

2つ。

イデア先行型

これはよくあるスタートアップと変わらないんだけど、作りたいサービスがあって、

社内の制度に従い事業プランを提案して、パスしたものでPJチームを作って、リーンさせていく。これはサービスへの思いが強いメンバーが集まるので、いいアイデアでうまくいけばスケールしていくパターン。1人でも事業プランが提案できるメリットもある。

チーム先行型

これは新規事業部のチームが先にできて、アサインされた固定メンバーでサービスを作っていく。

今回はここをメインに話していく。

まず、デメリットから。

1つ目は固定メンバーである点。趣味趣向が違うので、やりたいサービスが人によって違うんですよね。もちろん1人が”これはやりたい”って想いはあるんだけど、他のメンバー次第でカロリーが変わるのが難しいところ。巻き込む力が超重要!

2つ目はスキルに限界がある。固定メンバーなので、サービスによってはメンバーのスキルでは作れないケースも出てくる。まあ、アイデアがよければ人を引っ張ってくればいいだけなんだけど。特に開発メンバーはこれに悩まされる。

3つ目は、スピード。1つ目にも近いんだけど、サービスが先行していないので、アイデア先行よりも俄然スピードが鈍くなる。「これ、やるんだっけ?もっといいのあるんじゃない?」とか、「他にもいい案でるかもよ」とか、センスのないこと言う人が出てくる。いざ、サービスが始まっても、熱量ないメンバーがいた場合は、生産性落ちるし、チームにとって悪影響。。

 

でもね!!

このチーム先行のメリットは、チームビルディングに長けてると思う。

要するに空振りすればするだけ、チームにノウハウ化されて、次のサービスをやった時に学びが生きてくる。そして、不思議とチームの熱量がサービスの成功だけでなく、チームの成長にも向いてくるわけ。結果、すんごい強いチームになって、個人のスキルも高くなっているのがこれなんですよ。

ちなみに私が所属しているのはチーム先行なので、サービスも成功させるし、他のメンバーのネクストキャリアをこのチームでフォローできる組織を作り上げることができれば、社内スタートアップとしては成功なんじゃないかなって思うわけです。

さらに、うちにはアイデア先行型のチームもたくさんあって、その分失敗の回転数も凄まじく多い。そこでの失敗も、同じ仲間として情報共有できるすげーいい感じの体制が出来上がってる。

だからデメリットであるスピードも、この回転数で通常ではありえない学びを得ながら漸進できる。

この2つの型があるからこそ、社内スタートアップをこんなにも加速させることができ、”マフィア”と呼ばれるうちの会社卒業の起業家がたくさん生まれてくるんじゃないかなーと思うわけです。

新規事業とかスタートアップって、気持ちも重要だけど、やっぱりそれに伴ってスキルって重要なんだよね。だからこそ、必要な力をつけながら勝てるチームをつくる、これが重要になってくるのです。